上段攻略法「片手上段」動画解説(金沢大剣道部員)平成27年11月頃指導

 

我々が若いころ(昭和30年代〜60年代)は、上段に対して「平正眼・平晴眼・星眼」に構えることが定石であった。したがって、多くの中段剣士は相手が上段に構えた場合、平正眼に身構えるのが常であった。この定石は学習量の多い上段剣士にとっては有利であった。私も高校生上がりの大学1年生にボコポコと小手を打たれた。全日本剣道選手権大会で上位を狙う私にとって上段攻略は大きな課題であった。そんな折、確か全日本剣道選手権大会一回戦で、東京代表の伊保選手(上段で選手権獲得など著名剣士)と群馬県代表の右片手上段を拝見したことが参考・転機となった。

上段剣士が狙うところは空間的に隙のある左横面。一方、片手上段は空間的に色々な攻め口があるといえます(動画参照)。そこで、碁や将棋に倣い対上段に対して左()片手上段と言う定石を思いついたわけです。

上段には新定石として、「片手上段」は如何ですか。剣道の巾も底も広がると思いますが。